2014.02.14
努力家●ちゃん

「 先生!
ちょっと見てー!


自主練習の時間に声を掛けてきたのは、小学5年生の●ちゃん。
ベテランお姉さんです。
振り向く私。
すると、補助台の上から前転とびをしました。
「 今のどう? 直す所どこかなぁ?

アドバイスを求めてきました。
「 今の良かったよ、つま先がもうちょっと伸びると良いかな

技自体は上手く出来ていたので、
後は細かい部分( つま先 )を直すのみでした。

すると、
「 そうだよね。 」 と●ちゃん。
自分の課題点がわかっていたようです。
「 自分でつま先伸びてないの分かるんだ?

「 うん。

「 自分で感覚があるならすごいよ。

「 んー、でも伸ばすの難しい。

と、その後も前転とびの練習を続ける●ちゃん、
熱心な練習姿がとても素敵でした。

そんな努力家な●ちゃん、” はねる動作 ”が得意な方ではないんです。
昨年の発表会では頭はねとびという技に苦戦し、
何度も何度もコーチの補助で練習し、
今回のように自らアドバイスを聞きに来ていました。

その甲斐あって、とても上達した●ちゃん。
頭はねとびが進化した技である前転とびは、
あまり苦戦することは無く、上手く出来ています。

しかし、目標意識が高い●ちゃん、
完璧を求めて前転とびに励んでくれています。
偉いですね。

●ちゃんは、今年の発表会、
大ベテランが勢揃いの第6部に初出場です。
第6部はヨゴ・週一クラスの集大成。
迫力・見応えあるものだと思います。
そんな大ベテランの中に初出場の●ちゃん、
緊張することと思いますが、
●ちゃんの演技もとても良いものに仕上がっていますので、
頑張ってほしいです。
応援してるよ、
ガンバ!●ちゃん!




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2013.10.09
手の平の勲章
「 せんせぇ・・・ 」
エへッとやっちまった顔で手の平を、私にチラリーン

「 いやぁ~ 」

当時の自分の手の平を思い出し、あの痛さまで蘇ってしまいます

でも●くんは強いです

また剥けちゃったよ

高学年になり、身体もガッシリ立派に成長

あの身体を思うように動かし、技をこなすのは大変だと思います


手の平の皮は、鉄棒をやるたびに治りかけのマメが毎週ベローン。
それでも泣き言一つ言いません。
テーピングをしてもう一度トライ


「 今日は、両手の皮が剥けちゃいました。 シャンプー大変そうです 」

なんてお母さんに報告すると、
「 いつも自分の手見て
゛頑張ったなぁ


かっこいいなぁ


ヨゴには、手の皮ベローンの小さな体操選手が勢揃い

彼らの手の平にくっきり出来たおマメさん達を見ると
おぉ、゛頑張った勲章゛がしっかり残ってるぞぉ なんて感心しちゃいます



※ ベローンと剥けた皮を、処理した後に撮影したものです。
さき
2013.08.31
夏の自由研究
「先生~、自由研究バク転にしたよー」

●くん、夏休みの自由研究の課題をバク転にしたようです

「そうなんだぁ



「テキスト見ながらマネして、棒人間で書いた」

ヨゴのテキストをマネして、●くん流バク転テキストを作ったそうです


●くんは、自分から進んでテキストを進めていくタイプではありません

何枚もの予備テキストを頑張り、コツコツ



芽を伸ばしてきました


決して体操大好き!には見えなかった●くん

だからこそ余計嬉しく感じました


それにしても、見てみたいなぁ~

●くん流棒人間テキスト



さき
2013.08.28
気迫の意思表示!

「 ●ちゃん、今日は、頭、痛いって言ってるから・・・ 」
とサキ先生。
「 わかった 」 と担当の私。

●ちゃんは真面目で活発な高学年男子。
やるべきことをさっさと片付けて、パーッと遊びに行くタイプ。

でも、今日は元気がない。
自由練習のスタート時
「 ●ちゃん、あんまり無理するな 」 と声かけをしました。
今日の担当グループは手がかからない高学年ばかり、
「 ヨゴ先生ー、テストー

「 はい、どうぞ

「 ヨゴ先生ー、テストー

「 はい、OK

「 ヨゴ先生ー、テストー

「 はい、合格


みんな、次から次へと課題を進めていきます。
しかし、●ちゃんは、小さな声で 「 テスト

いつもなら、空きスペースを探しまくって、
ドンドコドンドコ動き回って 連発テスト攻撃

仕掛けてくるのに・・・。

「 ●、顔、青いな。
大丈夫か? ちょっと休んだら?

●ちゃん、ムスッとしたまま、全然、休む気無し。

激しい運動を避け、できそうな課題をチョイスして、
コツコツ消化課題を増やしているんです。
私、他のメンバーのチェックや補助をしながらも、
●ちゃんのことが気になって仕方がない。


「 ストップさせた方が・・・

●ちゃんを呼び寄せました。
「 大丈夫か? お茶飲んだ? 」
頷く●ちゃん。
「 頭、痛い? 」
頷く●ちゃん。
「 塾に行って・・・、雨にあたって冷えた・・・

熱中症ではないようです。
「 もう、休んだら? 」 と私。
すると、●ちゃん、
「 気がすまない!

と声はそんなに大きくなかったけど、気迫の意思表示!

頭が痛くても 「 これだけはやる!

心に決めて教室に来たのでしょう。
凄いです!
目的意識とその実行力。

私、心配でしたが、ここは黙って見守ることにしました。
練習に戻った●ちゃん、再び、黙々黙々。

そして、自由練習もそろそろタイムリミット。
「 ●、いくつやった? 」
「 7つ 」 と答えた●ちゃん、やっと動きが止まりました。
「 頑張ったなぁ、今日は早く休みなよ

「 うん

元気はないけど、満足顔でした。

●、根性出したね。
しっかり休んで体調、戻そうね。

装飾者 のん
2013.08.07
「 すんげぇー 」

自由練習が始まって、ドンドコ、ドンドコ、
課題を消化していく●ちゃん、
本年度入会の小学1年生なのに、
すでにヨゴの練習システムを完璧に理解しています。

私は色んなページ種目をまんべんなく、練習させようと思い、
「 これ、やったら?

とハンコがついていないページの課題を勧めました。

しかし、余計なお世話でした。

●ちゃんは 「 とび箱、やりたい

ここは、●ちゃんのやる気満々に水を差すようなことをしない方が良いですね。
テキストはめくられ、とび箱のページが表に出てきました。
すると、●ちゃんはページを眺め、
「 あったー、これだ!


凄いです! 目的意識。

●ちゃんの頭の中には、やりたい課題がちゃんとあって、
心はそこへ一直線なのです。
やりたい課題を見つけた●ちゃん、
テキストに示してある回数表を指でなぞりながら、
「 1、2、3、4・・・、
12回 ( 3×4で ) だ


「 ありゃ!
1年生なのに九九で計算した


練習のトータル回数を確認すると、
●ちゃんはさっさと練習に行ってしまいました。
自らチョイスした課題の運動内容も正しく理解していました。
コーチの私、なーんにもしていません。


自由練習もそろそろ終わり、
「 いくつやったか ( 消化課題 ) 、
数えよっか

●ちゃんといっしょに、ページをめくりながら、消化課題を数えました。
「 19個だー!
よっしゃー!

●ちゃん、威勢の良い 達成声。

タイムリミットまで、あと3、4分。
私は完結モード、ねぎらいの言葉かけをしようと思ったその時です。
「 あと1個やるー!


「 えっ、まだやるの

凄いです! 練習意欲。

遊んでも良いライン ( a級は10個 ) の倍近くやっているのに、
●ちゃんの練習意欲は全然、衰えません。

練習を終わる気、全然なし。
わずかな残り時間をドンドコ、ドンドコ。


ノン先生の集合がかかりました。
消化課題を発表する時間が来ました。
子ども達が一人ずつ、
「 9個 」 「 8個 」 「 10個 」 ・・・、
●ちゃんの番が来ました。
「 20個!

「 すんげぇー



みんなの目の玉、まん丸になっちゃいました。


装飾者 のん